先日、建築設計事務所勤める友人が英国に旅行したので
紋章について話を聞きました。
街のあちこちの大小建造物に紋章のレリーフが見られた。
古いものだけでなく、新しいものも多かった。
紋章に対する歴史と愛情を感じた。
意匠担当の友人は大変勉強になったと言うことでした。
さすがプロですね建物だけでなく紋章もしっかり見ていました。
The College of Arms
セント.ポールズ大聖堂
St.Paul`s Cathedralの南側、
クイーン.ビクトリア.ストリートに
赤いレンガ造りの四階建てのビルが
紋章の國イギリスを象徴する紋章院。
今はロンドン名物のスモッグで真っ黒である。
イギリスにはCollegeと称して学校ではなく、
Hospitalと称して病院ではない。
又大学なのにHallと云う例は珍しくない。
創設1484年
紋章院総裁Earl Marshall
     (Duke of Norfilk)世襲職位
紋章官King of Arms 3人
   Herald of Arms 6人
        Pursuivant 4人
これら13人の紋章官は終身職位のため、欠員が無い限り
昇進も新規採用もない。
王の直属機関でありながら、紋章官の
年俸は49.14ポンド
1ポンド178.47円(2001.3.8現在)にして8770円。
時代離れした、いかにもイギリス的年俸ですね。
紋章官は紋章事務一切を統括するほか、
王家の伝統的諸行事を司祭する役職を持っています。
戴冠式.立太子式.王族の結婚式等
又総裁は宮中席次7位の高位あり紋章制度の重さを感じます。
イギリスを除く諸国では公的な紋章制度は廃れ、
ヘラルド自体も消滅。
しかし、イングランドCollege of Arms
          スコットランドThe Lord Lyon Office
には今も紋章官が存在しています。