家紋の話 泡坂 妻夫著 新潮選書1997.11.25
上絵師の世界
下の家紋は何を表しているか判りますか ?
これは鳥に見えますか ?
これは文字でしょうか ?
千成り瓢箪に見えますが ?
松葉屋三代目紋章上絵師の泡坂 妻夫氏は絵本かわりに紋帳をみて育った。
と「家紋の話」の中で語っています。
紋章上絵師とは、各家々に伝わる紋を紋服に描き入れていく仕事です。
紋帳とは、上絵師が使う精密に作られた紋章集のことで2000-3000集からなる。
又、紋にはある選択基準があり、それを知ると日本人の心情がよく判ると書いています。
西洋にみる人を威嚇する獅子.蛇.鷲等の動物そして魚類は全く使用されていない。
僅かにあるものも出来るだけ羽だけ角だけとか、その素材の選択には大変に慎重だった様です。
日本人が好んだ紋様は神秘的な天文.美しい自然と植物.そしてつつましく暮らす小動物.
遊技性の強い幾何学模様です。
【日本家紋総鑑】千鹿野 茂著 角川書店
約20000点の紋が載っています。
千鹿野氏が30年間全国をまわり、墓石に刻まれた紋を拓本して集めたもの。
「このような優れた文化遺産を我々は滅ぼすわけにはいかない。」と述べています。
答え
左..赤鳥   中..霞   右..初雪

赤鳥は長い間正体不明で人々を悩ませていた家紋です。
赤鳥は垢取りのこと。櫛についた垢を取るための化粧道具だったのです。
紋の使用者は垢の字を嫌い、赤鳥に変えたようです。