heraldry for the designer |
William Metzig |
楯だけであった紋章は時代とともに、使用者の地位.身分
を示す" 誇示的性格 "と" 装飾的性格 "を併せ持つ様になりました。
各種のアクセサリーを順次加える様になりました。
しかしそのアクセサリーは単なる装飾ではなく、
形.色.等で地位.身分が一見して判別出来る仕組みにしていたのです。
アクセサリーの付いた紋章を楯だけの紋章と区別しました。
英語でアチーヴメント (Heraldic achievement)
俗語で(Great arms)
仏語でアーモリェ(Armories)
独語でグロス.ワッペン(Gross Wappen)と呼ばれる。
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Crest |
Torse |
Badge |
Helmet |
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Escucheon |
Mantlin |
Supporter |
Scroll |
クレスト Crest
日本の兜にある"半月"とか"鍬形"等の前立て同様の
兜飾りで、同一家族.同一家系が同じクレストを使用できる。
日本の家紋的な要素が強く楯の部分の紋章と大きく異なる。
クレストは実戦用のヘルメットに由来するため戦闘に参加しない
婦人や聖職者には使用出来ない。
冠 Crown
大紋章に冠をつけるのは王.王族、ならびに貴族に限られる。その基準は各国によって階級
によって異なる。
ヘルメット Helmet
17世紀頃紋章に使用されるヘルメットはバー.ヘルメット(Barred helmet)とヴァイザー.
ヘルメット(Visor helmet)の2種類が中心となる。
バータイプは王族で金色.銀色ヴァイザータイプはナイトが使用。
マント Mantlin
金属製の甲冑が太陽の輻射熱で熱くなるのを防ぐのが第一目的で
その他錆の防止と剣のの直撃を防ぐのに役立つ。
サポーター Supporter
楯を支えるサポーターは1400年代に現れその起源には二つの説がある。円形のシールを
楯に配した場合の空間とバランスを言う説と
騎乗槍試合の出場騎士が騎士見習いに楯を掲げさせて入場行進したことからの説がある。
人物.動物.架空の生物.柱など片方だけ両側のものさまざまです。
ヨーロッパの紋章は日本の家紋とは対象的に多彩であることが一つの特徴ですが
厳しい規定があるのです。
色tinctureは金属色metals
原色colours
毛皮模様furs
3つグループに分けられる。彩色も明確な決まりがある。
原色を使用した場合は中間色やパステルカラーは使用できない。
金属色に金属色は使用出来ない。 その他楯のfieldには9-11pointの決まりがある