日本の楯
しかし、武士が台頭するにつれ楯は
「手に持つ小楯(手楯)」と
「防御柵の様な大楯」と変化して行きます。
そして、小楯は日本人の体力、刀剣の長さと重量そしてスピード等の問題で馴染まなかったと思われます。
大楯は
防護柵として
船として
陣中での座席として又は
物や死傷者を運搬する道具として大いに使われた様です。
幅:500p
縦:1500p
楯の種類
@ 神楯:神宝(神様が使う楯)
A 皮楯:皮製の楯で「日本書紀」に記載がある。
B 大楯:「源平盛衰記」に船中で大楯を組むの記載あり。
C 小楯:「紀州発向記」に楯代わりに使うとある。
D 鉄楯:「日本書紀」に高麗国より鉄楯を献上したと記録。
E 畳楯:「太平記」に記載。多くの楯を屏風のように並べた楯。
F ヒシギ楯:「太平記」に記載。竹を加工した大楯。
刀剣と楯は攻撃と防御の一体の物として人類が戦いを始めた頃より使用したものと思われます。
西欧では武具の機能と人物等の識別機能を持った物に発展
し、楯は紋章として特異な進化をして行きます。
日本でも古代−刀剣と楯は西欧と同様に手に持つ武具として使われていました。
「狩猟文模様鏡面」(群馬県出土)楯を持つ人物が彫り出されている。